もしかして戦前の造りのまんま!?
JR・京成船橋駅から少し歩いたエリア。地上げにもマケズ? 昔のまんま残る定食屋さん「花生食堂」(はなしょうしょくどう)があります。
もはや昭和の動態保存。いやいやもしかして戦前の造りかも?
となると築80年や90年といったところか。船橋も空襲はあったはずで、本当に貴重な建物です。
さすがのこの雰囲気に一瞬ためらいつつも店内へ。
しかし引き戸を開けてみれば・・・いかにも物腰柔らかな年配の女将さんが独りで切り盛りしていてひと安心。
この日は連休なか日の日曜日、昼呑みの常連さんでぼちぼちの賑わい。女将さん同様に穏やかな呑み方。
ご飯がなくなっちゃったの
お食事?と聞かれたので呑みますと答えると「朝から若いお客さんが来てご飯なくなっちゃったの。炊けるまでしばらくかかりそう」
カウンター越しには家庭用みたいなさほど大きくもない炊飯器が稼働中。
さあてなにを頼もうかと店内を見回しても・・・大したお品書きはなし。
戸惑っていると、幾つかチューハイの種類を教えてくれたなか、ウーロンハイを注文。
目の前でキンミヤ焼酎のボトルをトクトク。自家製ウーロン茶(2リッターの生茶のペットボトルに入ってた)で割ってくれた。
そう、そのお茶の容器がカウンター越しに目に飛び込んだので、なんとなく普段は頼むことのないウーロンハイなどオーダーすることにしたのでした。
氷はなんとプラスチックの豆腐パックで作ったもの。豆腐パック独特のシマシマ模様が氷に入ってるのがまたオツ。イイね。
突き出しはマグロの煮付け。
お新香はお店で漬けたぬか漬け
ひとまずお新香かなんかある?と聞くと「よーく漬いたのとそうじゃないの、どっちが好き?」
あーお酒だからなあ、漬ったお新香がいいかな。
目の前で切って出してくれたのは茄子に胡瓜、大根のぬか漬け。
仕上げに味の素パラパラかけて出す感じがまたいかにも昭和。
胡瓜なんかは特によ~く漬かってていい塩梅。味の素なんていらないってば(笑)。
しかも「今朝漬けたのも」と胡瓜は2種類入れてくれた。あらありがとう。
焼き魚を単品で注文
焼き魚定食のお品書きがあったので、単品で焼き魚、何が出来ますか?と問えば、鯵の開きに鮭、あとは赤魚の粕漬けと。焼き鮭をオーダー。
コンロに置かれた焼き網で、これまたいい塩梅に焼いてくれました。
ウーロンハイ2杯呑んで、しめて1690円。
安いんだか高いんだかよくわからないが、もはやそんなことどうでもいい。女将さんの柔らかな接客と、この建物の風情。それだけで値千金でございます。
末長く続いて欲しいお店ですね。
満足満足…ごちそうさまでした。
◎花生食堂(はなしょうしょくどう)
■住所:千葉県船橋市本町4-16-30
■営業時間:10:30~19:00頃
■定休日:不明
◎参考:
・食べログ
・創業80年以上 花生食堂(はなしょう しょくどう)【船橋】[酔う(よう)さんの酔酔どうでしょう?]